三菱一号館美術館公式ブログ | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館

三菱一号館美術館

三菱一号館美術館公式ブログ

三菱一号館美術館 公式ブログ 当館のイベントの様子や出来事をお知らせしていきます。

2021年3月25日

#あつ森で飾ろう【第12弾花盛りのジャポニスムの工芸品】

大人気Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」の世界に、三菱一号館美術館の作品を飾ってみませんか? 第12弾は所蔵品より、「花盛りのジャポニスムの工芸品」をテーマに作品を選んでみました。作品をセレクトした、阿佐美学芸員による作品紹介とともにお届けいたします!

第一弾のヴァロットン作品はこちら
第二弾のトゥールーズ=ロートレック作品はこちら
第三弾のルドン《グラン・ブーケ》はこちら
第四弾 ジョン&ミヨコ・ウンノ・デイヴィー・コレクションはこちら
第5弾トゥルーズ=ロートレック『博物誌』挿絵と、ボナール『パリ生活の小景』はこちら
第6弾モーリス・ドニ『アムール』はこちら
第7弾ヴァロットン『アンティミテ』はこちら
第8弾「ロートレックが描いた冬」はこちら
第9弾「ヴァロットンが描いた冬」はこちら
第10弾「おめでたい柄のジャポニスムの陶磁器」はこちら
第11弾「モーリス・ドニの描いた愛の神秘と幸福」はこちら

**「みつびしいちごうかん島」を夢番地にて公開中です!ぜひお越しください**
夢番地ID:DA-7156-5456-1506

■遊び方
①アプリ「Nintendo Switch ONLINE」をスマホ等にダウンロードし、ゲーム連携サービス「あつまれ どうぶつの森」の「タヌポータル」にアクセスしてください。
②「マイデザイン」より「QRコードを読み取る」をクリックし、お好きな作品画像をゲームにダウンロードしてください。

【作品画像一覧】(2021年3月25日更新)

一号館ファンのみなさま、こんにちは。今回も三菱一号館美術館の所蔵品から、春らしい作品をご紹介します。今回は、花がモチーフとなった工芸品を中心に構成しました。名付けて「花盛りのジャポニスムの工芸品」。
三菱一号館美術館には200点ほどの超えるジャポニスムの陶磁器、銀器、ガラス器などのコレクションを所蔵しています。これはニューヨーク在住のジョン&ミヨコ・デイヴィー夫妻が長年を費やして収集したコレクションを譲り受けたものです。夫妻は、オークションに出品される工芸品を調査し、これぞというものを少しずつ買い集めました。セントラルパークをのぞむ夫妻のアパートメントは、大型のティファニーのランプなどをはじめとする数々のジャポニスムの工芸品に彩られています。今回ご紹介するのは、ジャポニスムの陶磁器から、春を感じさせる5点を選びました。

ロイヤル・コペンハーゲン磁器製作所 《花蝶文一輪挿し》 1898-1922年 陶器


春を感じさせる花と言えばクロッカス。この一輪挿しには、中央にクロッカスが一輪、周囲にはピンク色の紋をつけた白い蝶がちりばめられています。ロイヤル・コペンハーゲンの青の陶器は東洋の染付を手本にしたといわれていますが、この作品は、長く寒い冬から春に至る季節が絶妙に表現されており、春を待ちわびる北欧らしい表現となっています。

ロイヤル・ウースター 《唐草文双耳扁壺》 1886年 磁器


「からくさもんそうじへんこ」。難しい作品名がついていますが、これは英国で作られた磁器の壺です。キャンディーを思い起こさせるようなかわいらしいピンク色の地に、ゴールドで大変繊細な唐草、といってもどちらかというと植物文と呼んだ方がよさそうな、大変繊細な模様が施されています。

トレスマン&ヴォーグ社 《桜花文カップ&ソーサー》 1895年 磁器


聞きなれない製陶所名ですが、もともとはドイツ人がリモージュで興した陶器の小売り業の社で、後年は主としてアメリカ向けの陶磁器製造と輸出を行っていました。透明感ある白地には桜の花のついた枝が、また明るい黄色の帯の部分にじつはアザミの花が描かれています

製造元不詳 《蝶手付カップ&扇面形ソーサー》 1870年頃 磁器


当館所蔵の陶磁器の中でも特に人気のカップ&ソーサーです。白と明るいピンク色のコントラストに金彩の効いた扇の形をしたソーサー、とカップ。取っ手はモンシロチョウです。19世紀末から20世紀初頭にかけて、中国や日本といった極東の美術品、工芸品に影響されたデザインが欧米の市民生活を彩りました。

ウェッジウッド社 《笹に桜文ワインクーラー》 1882年 ファイアンス


最後にご紹介するのはウェッジウッド社のワインクーラー。日本的な幾何学文様の上に、もみじの葉、菊の花、桜の花のように見える植物が散りばめてあります。日本的な効果を狙ったのでしょうが、桜の花は雄蕊と雌蕊の形状が違ったり、もみじの葉が笹の葉を束ねたようだったりと、ちょっと不思議な世界が出来上がっています。

いかがでしたでしょうか?
みなさまの島にもぜひおむかえいただき、一味違うアート体験をお楽しみください!

*「みつびしいちごうかん島」の復元のようすは下記でご覧いただけます。
#あつ森で三菱一号館復元への道①
#あつ森で三菱一号館復元への道②
#あつ森で三菱一号館復元への道③
#あつ森で三菱一号館復元への道④
#あつ森で三菱一号館復元への道⑤

ブログトップへ

三菱一号館公式ブログ

三菱一号館美術館 公式ブログ 当館のイベントの様子や出来事をお知らせしていきます。

#あつ森で飾ろう【第12弾花盛りのジャポニスムの工芸品】

大人気Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」の世界に、三菱一号館美術館の作品を飾ってみませんか? 第12弾は所蔵品より、「花盛りのジャポニスムの工芸品」をテーマに作品を選んでみました。作品をセレクトした、阿佐美学芸員による作品紹介とともにお届けいたします!

第一弾のヴァロットン作品はこちら
第二弾のトゥールーズ=ロートレック作品はこちら
第三弾のルドン《グラン・ブーケ》はこちら
第四弾 ジョン&ミヨコ・ウンノ・デイヴィー・コレクションはこちら
第5弾トゥルーズ=ロートレック『博物誌』挿絵と、ボナール『パリ生活の小景』はこちら
第6弾モーリス・ドニ『アムール』はこちら
第7弾ヴァロットン『アンティミテ』はこちら
第8弾「ロートレックが描いた冬」はこちら
第9弾「ヴァロットンが描いた冬」はこちら
第10弾「おめでたい柄のジャポニスムの陶磁器」はこちら
第11弾「モーリス・ドニの描いた愛の神秘と幸福」はこちら

**「みつびしいちごうかん島」を夢番地にて公開中です!ぜひお越しください**
夢番地ID:DA-7156-5456-1506

■遊び方
①アプリ「Nintendo Switch ONLINE」をスマホ等にダウンロードし、ゲーム連携サービス「あつまれ どうぶつの森」の「タヌポータル」にアクセスしてください。
②「マイデザイン」より「QRコードを読み取る」をクリックし、お好きな作品画像をゲームにダウンロードしてください。

【作品画像一覧】(2021年3月25日更新)

一号館ファンのみなさま、こんにちは。今回も三菱一号館美術館の所蔵品から、春らしい作品をご紹介します。今回は、花がモチーフとなった工芸品を中心に構成しました。名付けて「花盛りのジャポニスムの工芸品」。
三菱一号館美術館には200点ほどの超えるジャポニスムの陶磁器、銀器、ガラス器などのコレクションを所蔵しています。これはニューヨーク在住のジョン&ミヨコ・デイヴィー夫妻が長年を費やして収集したコレクションを譲り受けたものです。夫妻は、オークションに出品される工芸品を調査し、これぞというものを少しずつ買い集めました。セントラルパークをのぞむ夫妻のアパートメントは、大型のティファニーのランプなどをはじめとする数々のジャポニスムの工芸品に彩られています。今回ご紹介するのは、ジャポニスムの陶磁器から、春を感じさせる5点を選びました。

ロイヤル・コペンハーゲン磁器製作所 《花蝶文一輪挿し》 1898-1922年 陶器


春を感じさせる花と言えばクロッカス。この一輪挿しには、中央にクロッカスが一輪、周囲にはピンク色の紋をつけた白い蝶がちりばめられています。ロイヤル・コペンハーゲンの青の陶器は東洋の染付を手本にしたといわれていますが、この作品は、長く寒い冬から春に至る季節が絶妙に表現されており、春を待ちわびる北欧らしい表現となっています。

ロイヤル・ウースター 《唐草文双耳扁壺》 1886年 磁器


「からくさもんそうじへんこ」。難しい作品名がついていますが、これは英国で作られた磁器の壺です。キャンディーを思い起こさせるようなかわいらしいピンク色の地に、ゴールドで大変繊細な唐草、といってもどちらかというと植物文と呼んだ方がよさそうな、大変繊細な模様が施されています。

トレスマン&ヴォーグ社 《桜花文カップ&ソーサー》 1895年 磁器


聞きなれない製陶所名ですが、もともとはドイツ人がリモージュで興した陶器の小売り業の社で、後年は主としてアメリカ向けの陶磁器製造と輸出を行っていました。透明感ある白地には桜の花のついた枝が、また明るい黄色の帯の部分にじつはアザミの花が描かれています

製造元不詳 《蝶手付カップ&扇面形ソーサー》 1870年頃 磁器


当館所蔵の陶磁器の中でも特に人気のカップ&ソーサーです。白と明るいピンク色のコントラストに金彩の効いた扇の形をしたソーサー、とカップ。取っ手はモンシロチョウです。19世紀末から20世紀初頭にかけて、中国や日本といった極東の美術品、工芸品に影響されたデザインが欧米の市民生活を彩りました。

ウェッジウッド社 《笹に桜文ワインクーラー》 1882年 ファイアンス


最後にご紹介するのはウェッジウッド社のワインクーラー。日本的な幾何学文様の上に、もみじの葉、菊の花、桜の花のように見える植物が散りばめてあります。日本的な効果を狙ったのでしょうが、桜の花は雄蕊と雌蕊の形状が違ったり、もみじの葉が笹の葉を束ねたようだったりと、ちょっと不思議な世界が出来上がっています。

いかがでしたでしょうか?
みなさまの島にもぜひおむかえいただき、一味違うアート体験をお楽しみください!

*「みつびしいちごうかん島」の復元のようすは下記でご覧いただけます。
#あつ森で三菱一号館復元への道①
#あつ森で三菱一号館復元への道②
#あつ森で三菱一号館復元への道③
#あつ森で三菱一号館復元への道④
#あつ森で三菱一号館復元への道⑤

ブログトップへ

CATEGORIES
ARCHIVES