三菱一号館美術館ニュース | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館

三菱一号館美術館

美術館ニュース

2024年6月11日

2024-2025展覧会スケジュールのお知らせ②

三菱一号館美術館(東京・丸の内)の展覧会スケジュールをお知らせいたします。

オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠

会期:2025年5月29日(木)~2025年9月7日(日)
主催:三菱一号館美術館、オランジュリー美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社

左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《風景の中の裸婦》1883年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館  © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
右)ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-95年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館  © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

本展は、フランス、パリのオランジュリー美術館が、ルノワールとセザンヌという二人の印象派・ポスト印象派の画家に、初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展です。
ルノワールの代表作《ピアノを弾く少女たち》やセザンヌの代表作《画家の息子の肖像》をはじめとし、二人の巨匠による肖像画、静物画、風景画、そして、二人から影響を受けたピカソを加え約50点の作品から、モダン・アートの原点を探ります。
また、この世界巡回展はオランジュリー美術館とオルセー美術館の協力により、ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へもたらされ、三菱一号館美術館が日本唯一の会場となります。
ルノワールとセザンヌの交遊と合わせて、自在で多様な表現が生み出されるモダン・アートの誕生前夜に立つ二人の巨匠の、卓越した芸術表現を存分にお楽しみいただけます。

「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展 3つのみどころ
1. パリ、オランジュリー美術館発!ルノワールとセザンヌの二人展
2. オランジュリー美術館 オルセー美術館から、ルノワールとセザンヌの代表作約50点が集結
3. ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へ。世界巡回展、日本唯一の開催


三菱一号館美術館 再開館記念『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ 193.8×119.3㎝ 三菱一号館美術館蔵 Henri de Toulouse-Lautrec Moulin Rouge, La Goulue, 1891 Color lithograph, 193.8 × 119.3 cm (MIMT collection)

会期:2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
主催:三菱一号館美術館

本展は、19 世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、当館のコレクションを中心にフランス国立図書館所蔵のロートレック作品と併せて展覧します。また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953- )が当館のコレクションの中からオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作、当館に新たに寄贈された作品を世界初公開します。


「オーブリー・ビアズリー展」(仮称)

オーブリー・ビアズリー《クライマックス》1893年(原画)、ライン・ブロック、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 © Victoria and Albert Museum, London

会期:2025年2月15日(土)~2025年5月11日(日)
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社

25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約200点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。

三菱一号館美術館は、2024年11月23日の再開館に向けて設備入替および建物メンテナンスのため長期休館中です。

2024年4月3日

2024-2025展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館(東京・丸の内)の展覧会スケジュールをお知らせいたします。

「オーブリー・ビアズリー展」(仮称)

オーブリー・ビアズリー《クライマックス》1893年(原画)、ライン・ブロック、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 © Victoria and Albert Museum, London

会期:2025年2月15日(土)~2025年5月11日(日)
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社

25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約200点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。

【オーブリー・ビアズリー展(仮称)3つのみどころ】

①生きざま含めて全部見せます!ビアズリーの大回顧展! 
彗星の如くあらわれ時代の寵児に。早すぎる転落から最晩年の進化まで、凝縮された画業をご覧あれ。
②ビアズリーの初期から晩年にいたるまでの素描、ポスター、版画作品が一堂に!
③ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)全面協力!


三菱一号館美術館 再開館記念『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ 193.8×119.3㎝ 三菱一号館美術館蔵 Henri de Toulouse-Lautrec Moulin Rouge, La Goulue, 1891 Color lithograph, 193.8 × 119.3 cm (MIMT collection)

会期:2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
主催:三菱一号館美術館

本展は、19 世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、当館のコレクションを中心にフランス国立図書館所蔵のロートレック作品と併せて展覧します。また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953- )が当館のコレクションの中からオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作、当館に新たに寄贈された作品を世界初公開します。
現在は、2024年11月の再開館に向けて設備入替および建物メンテナンスのため長期休館中。

 

2022年2月24日

2022-2023展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館の2022-2023年間スケジュールをお知らせいたします。

ガブリエル・シャネル展― Manifeste de mode (仮称)
2022年6月18日(土)~2022年9月25日(日)(予定)

アンドレ・ケルテス《ココ・シャネル》1930年代
André Kertész. Coco Chanel in 1930s © Ministère de la Culture –Médiathèque de l’Architecture et duPatrimoine, Dist. RMN-Grand Palais / André Kertész

シャネル テーラード・スーツのアンサンブル 1965年春夏 裏打ちされたツイード ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Julien T. Hamon

ガブリエル・シャネル(1883~1971)は、「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれます。シャネルのシンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導しました。戦後に流行したシャネルのスーツを着こなすことで、彼女自身がファッション・アイコンとして、そのスタイルを象徴しています。

本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode 展を日本向けに再構成する国際巡回展です。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは32年ぶりのことです。シャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスを代表に、どれも特徴的な服はシャネルのファッションに対する哲学を体現し、さらにコスチューム・ジュエリーやNo.5の香水といった展示に当時の記録映像が加わることで引き立てられ、鑑賞者をシャネルのクリエーションの魅力へと誘います。


ヴァロットン―黒と白(仮称)
2022年10月29日(土)~2023年1月29日(日)(予定)

フェリックス・ヴァロットン 《嘘(アンティミテⅠ)》1897年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館

スイスに生まれ、19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は、黒一色の革新的な木版画で名声を得ました。独特の視点と多様な表現、そして卓越したデザインセンスをもつヴァロットン作品は、まるで解けない謎のように今でも私たちを魅了してやみません。中でも真骨頂ともいえるのが、木版画です。三菱一号館美術館は、世界有数のヴァロットン版画コレクションを誇ります。

本展では、希少性の高い連作《アンティミテ》《楽器》《万国博覧会》《これが戦争だ!》の揃いのほか、約180点からなるコレクションを一挙初公開します。黒と白のみで作り出す世界に焦点をあて、未だ捉えきることができないヴァロットンの魅力に迫ります。


芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル(仮称)
2023年2月25日(土)~2023年4月9日(日)(予定)

左:月岡芳年《芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範》浅井コレクション 1874年(明治7年)
右:落合芳幾《東京日日新聞111号》毎日新聞社新屋文庫 1883年(明治16年)

歌川(落合)芳幾(1833-1904)と月岡(大蘇)芳年(1839-1892)は、幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳(1798-1861)の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。

一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。人生半ばの30歳前後で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、貴重な浅井コレクションからの作品を中心に振り返ります。

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2024年6月11日

2024-2025展覧会スケジュールのお知らせ②

三菱一号館美術館(東京・丸の内)の展覧会スケジュールをお知らせいたします。

オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠

会期:2025年5月29日(木)~2025年9月7日(日)
主催:三菱一号館美術館、オランジュリー美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社

左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《風景の中の裸婦》1883年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館  © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
右)ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-95年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館  © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

本展は、フランス、パリのオランジュリー美術館が、ルノワールとセザンヌという二人の印象派・ポスト印象派の画家に、初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展です。
ルノワールの代表作《ピアノを弾く少女たち》やセザンヌの代表作《画家の息子の肖像》をはじめとし、二人の巨匠による肖像画、静物画、風景画、そして、二人から影響を受けたピカソを加え約50点の作品から、モダン・アートの原点を探ります。
また、この世界巡回展はオランジュリー美術館とオルセー美術館の協力により、ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へもたらされ、三菱一号館美術館が日本唯一の会場となります。
ルノワールとセザンヌの交遊と合わせて、自在で多様な表現が生み出されるモダン・アートの誕生前夜に立つ二人の巨匠の、卓越した芸術表現を存分にお楽しみいただけます。

「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展 3つのみどころ
1. パリ、オランジュリー美術館発!ルノワールとセザンヌの二人展
2. オランジュリー美術館 オルセー美術館から、ルノワールとセザンヌの代表作約50点が集結
3. ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へ。世界巡回展、日本唯一の開催


三菱一号館美術館 再開館記念『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ 193.8×119.3㎝ 三菱一号館美術館蔵 Henri de Toulouse-Lautrec Moulin Rouge, La Goulue, 1891 Color lithograph, 193.8 × 119.3 cm (MIMT collection)

会期:2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
主催:三菱一号館美術館

本展は、19 世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、当館のコレクションを中心にフランス国立図書館所蔵のロートレック作品と併せて展覧します。また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953- )が当館のコレクションの中からオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作、当館に新たに寄贈された作品を世界初公開します。


「オーブリー・ビアズリー展」(仮称)

オーブリー・ビアズリー《クライマックス》1893年(原画)、ライン・ブロック、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 © Victoria and Albert Museum, London

会期:2025年2月15日(土)~2025年5月11日(日)
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社

25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約200点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。

三菱一号館美術館は、2024年11月23日の再開館に向けて設備入替および建物メンテナンスのため長期休館中です。

2024年4月3日

2024-2025展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館(東京・丸の内)の展覧会スケジュールをお知らせいたします。

「オーブリー・ビアズリー展」(仮称)

オーブリー・ビアズリー《クライマックス》1893年(原画)、ライン・ブロック、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 © Victoria and Albert Museum, London

会期:2025年2月15日(土)~2025年5月11日(日)
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社

25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約200点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。

【オーブリー・ビアズリー展(仮称)3つのみどころ】

①生きざま含めて全部見せます!ビアズリーの大回顧展! 
彗星の如くあらわれ時代の寵児に。早すぎる転落から最晩年の進化まで、凝縮された画業をご覧あれ。
②ビアズリーの初期から晩年にいたるまでの素描、ポスター、版画作品が一堂に!
③ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)全面協力!


三菱一号館美術館 再開館記念『不在』―ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレック

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ 193.8×119.3㎝ 三菱一号館美術館蔵 Henri de Toulouse-Lautrec Moulin Rouge, La Goulue, 1891 Color lithograph, 193.8 × 119.3 cm (MIMT collection)

会期:2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
主催:三菱一号館美術館

本展は、19 世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、当館のコレクションを中心にフランス国立図書館所蔵のロートレック作品と併せて展覧します。また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953- )が当館のコレクションの中からオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作、当館に新たに寄贈された作品を世界初公開します。
現在は、2024年11月の再開館に向けて設備入替および建物メンテナンスのため長期休館中。

 

2022年2月24日

2022-2023展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館の2022-2023年間スケジュールをお知らせいたします。

ガブリエル・シャネル展― Manifeste de mode (仮称)
2022年6月18日(土)~2022年9月25日(日)(予定)

アンドレ・ケルテス《ココ・シャネル》1930年代
André Kertész. Coco Chanel in 1930s © Ministère de la Culture –Médiathèque de l’Architecture et duPatrimoine, Dist. RMN-Grand Palais / André Kertész

シャネル テーラード・スーツのアンサンブル 1965年春夏 裏打ちされたツイード ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Julien T. Hamon

ガブリエル・シャネル(1883~1971)は、「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれます。シャネルのシンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導しました。戦後に流行したシャネルのスーツを着こなすことで、彼女自身がファッション・アイコンとして、そのスタイルを象徴しています。

本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode 展を日本向けに再構成する国際巡回展です。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは32年ぶりのことです。シャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスを代表に、どれも特徴的な服はシャネルのファッションに対する哲学を体現し、さらにコスチューム・ジュエリーやNo.5の香水といった展示に当時の記録映像が加わることで引き立てられ、鑑賞者をシャネルのクリエーションの魅力へと誘います。


ヴァロットン―黒と白(仮称)
2022年10月29日(土)~2023年1月29日(日)(予定)

フェリックス・ヴァロットン 《嘘(アンティミテⅠ)》1897年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館

スイスに生まれ、19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は、黒一色の革新的な木版画で名声を得ました。独特の視点と多様な表現、そして卓越したデザインセンスをもつヴァロットン作品は、まるで解けない謎のように今でも私たちを魅了してやみません。中でも真骨頂ともいえるのが、木版画です。三菱一号館美術館は、世界有数のヴァロットン版画コレクションを誇ります。

本展では、希少性の高い連作《アンティミテ》《楽器》《万国博覧会》《これが戦争だ!》の揃いのほか、約180点からなるコレクションを一挙初公開します。黒と白のみで作り出す世界に焦点をあて、未だ捉えきることができないヴァロットンの魅力に迫ります。


芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル(仮称)
2023年2月25日(土)~2023年4月9日(日)(予定)

左:月岡芳年《芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範》浅井コレクション 1874年(明治7年)
右:落合芳幾《東京日日新聞111号》毎日新聞社新屋文庫 1883年(明治16年)

歌川(落合)芳幾(1833-1904)と月岡(大蘇)芳年(1839-1892)は、幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳(1798-1861)の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。

一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。人生半ばの30歳前後で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、貴重な浅井コレクションからの作品を中心に振り返ります。

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